ソニックシリーズのキャラクターは

本当に魅力的なのだろうか?


いい加減な問題指摘・その2. by ナマゴワクチン






キャラ受けクソゲーに成り下がった理由を考えてみよう、という、
くっだらねーことを思いついたワケなんだが(笑)
はい、どう見ても嫌がらせですね(笑)
まあ、このシリーズにはハリネズミしか見てない アホ ……おっと、
ファンしかいねぇようですから、
自分がその甘っちょろい幻想を斬り捨ててやろうかの。



問題のシーンでありますな。
いや、べつにな、
人間と動物の恋愛を否定するつもりはないのですよ(笑)
日本でいえば八犬伝、ギリシア神話でいえば、
たしかゼウスの愛人(だったと思う)が愛欲に飢えて
牛と通じたという話もある。
ほかにも昔話や神話で『動物との交わり』というのが多々あります。
あと、歴史でいえばアレクサンドロスの母親(名前わすれた〜〜〜(汗))も、
愛欲ではないが、『儀式』として蛇とたわむれていました。
まあ、話し出すと長くなるのでここまで。

さて。そういったお話の前例があるにもかかわらず、
なぜ世間で『気持ちわるい』、『こんなのイヤ』と悪評を獲得できるのか。
答えはとっても簡単です。

感情描写がウンコだからです。

練りこんだ物語というのは、
感情描写が非常にすぐれており、
無駄なセリフや演出はいっさいありません。
まあ、それは文学を読めばわかるでしょう。
では、自分がむかし学んだ知識を思い出しながら、
語っていくことにしましょう。





物語描写の基本は、対立です。
対立もなくそのまま流れてしまえば、それは物語として成立しません。
たとえば、

A『今日の晩ごはんはカレーだよ。材料も余ってるし』
B『カレーかぁ……うん、いいよ』

これで終わってしまいます。それに、見ているほうも退屈ですね。
起伏がなく、対立していないからです。
しかし、

A『今日の晩ごはんはカレーだよ。材料も余ってるし』
B『ええ!!? イヤやそんなん。昨日もカレーやったやんか!!』
A『だったら何が食べたいんや!』
B『今日はアッサリしたのがええ』
A『たとえばどんなん?』
B『湯豆腐とか、うどんとか、何でもあるやん』
A『それやったらカレーの材料が使えへんやん!
  コレ使わないと腐るでしょ!』
B『ちょ、なんでカレーにこだわるねん!!』

……といったように、
Aはカレーにもっていこうとし、Bは抵抗します。
対立は物語の必要不可欠のものです。

では、クソゲーのソニヘで例を見てみましょう。



ソレアナ公『何があっても泣いてはいけないよ』



公女サマ『うん、泣かない』


ここで
『さっきから思っていたのだが……ボキも泣いてみたい』
(なぜブッキー口調(笑))
……冗談はさておき、
『私だって人間なのよ! どうして泣いちゃいけないの!
 どうして……私ばかり、どうして……!』
と葛藤させたり、周囲も
『あの御方を泣かせないよう、細心の注意をはらうように』
といった描写が一切ありません。
これは、前例の1つめのカレーの話と同じですね。
まあ、現実から考えると
泣かない女は気持ちわるいだけだがな!
喜怒哀楽がないということは、感情がないということだ。
それを利用して感情がない彼女に感情を取りもどさせるとか、
何かやれば、もっとドラマティックな物語が
できていたかもしれない。

それを主人公ではなく、
敵であるメッフィにさせたのはマイナスです。
なぜなら、公女サマとメッフィと関わりがまったくないからです。
メッフィは『黒いネズミ君の影だ』と言っていましたが、
黒いネズミ君と公女サマも関わりがありませんでした。
オモテ(光)がわで関わりがないのに、
なぜウラ(影)で関わりがあると言えましょうか?
そして、なぜ関わりのない奴を利用せねばならないのか?
ほかにも公女サマを泣かす方法はいくらでもあるはずです。
いざとなれば、わざわざ公女サマを利用せずとも、
カオスコントロール(別名:万能技)を駆使して
過去に行って炎と融合するなり何なりできるはずです。

無意味な展開・無意味なセリフ・無意味な感情描写。
これで感動しろというほうが間違っています。
というか、何サマのつもりなのでしょうね(笑)

で、肝心の青いハリネズミ君でも同じことが言えるわけです。



青『どういう風のふきまわしだ〜?』



銀『事情が変わったんだ。あのお姫サマを助けたい』


青いハリネズミ君、ちょっとは疑いましょうや。
今まであれだけ『殺す! 殺す!!』と言われていたのに、
突然たすけられたら『罠か!!?』と、うたがう……とまでいかずとも、
『な、なんや!!? 何ごとじゃい!!?』(なんで関西弁(笑))と
いぶかるのが当然だと思うのですが。
あるいは、無言のまま(公女サマのことでアタマがいっぱいだから(笑))、
銀ネズミを無視して公女サマ救出に行っていたかもしれない。
いや、逆に今度は青いハリネズミ君が疑心で葛藤するのも
良いかもしれませんね。
最終的には腐系が狂喜しそうな
 『オレのマグナム』をブッ放す、と(笑)

それはともかく。
公女サマは葛藤しない、青いハリネズミ君も葛藤しない、
全体的な物語でいえば、だれも対立していない。
ただ流れにそって3流以下のシナリオを進めているだけ。
それでは退屈な上に起伏がなく、面白みがないですし、
人間のお姫サマとのコラボが気持ちわるく映るのも当然です。



最近の彼らは、

完 全 に 空 気 で す 。

可哀そうに。
ハリネズミを引き立たせるために
無理にコスプレお祭りゲーにも参加させられています。
まあ、ひみリンにも出てきてはいたのですが……、
本編ではちょい役だった上に
パーティゲームの人数あわせの参加なのでゆるすことにするか。
彼らが『物語のうえで絶対に必要』なのであれば
問題はないとおもいますが、
『必要はないねんけど、こういうキャラクターが参加してるよ』
ってなアピールだけで参加させるのなら、
それは物語への参加とはいいません。
単なる『キャラクター同士のお祭りゲーム』です。

最近はパワータイプキャラのナッコも、
(現実的にも、色事的にも)狼と化した青いハリネズミのせいで
出番がない。
コギツネ?
ハリネズミどもはカオスコントロールでどこへでも行けるから
ステージで活躍することなし。
というか、
奴隷のごとくハリネズミどものためにメカ作ってろ、と
言われているようなもの。
エミー? 昔の女だろ?
っていうか、
ちょんまげネコ女がいるから前なんかどうでもええし、みたいな。
いい加減にしてほしいなぁ。







SA1は、それぞれのキャラクターがうごき、
それぞれ葛藤していました。
そして、それぞれ対立していました。





物語づくりの基本その2として、
『キャラクターの葛藤と成長』があります。
物語の最後のほうでは、プラスであれ、マイナスであれ、
『何か変化していなければ面白くないことが多い』
ことが言えます。
『面白くないことが多い』というのは、
Aという答えにたどり着くためにBやCの結論を出したが、
そこでまた対立などがあって、結局Aをえらぶ、
という『葛藤や対立はしたが、結論は変わらない』ことを指します。
そういった点でいえば、
ソニアド1とソニックバトルは合格点と言えましょう。



それぞれがきちんと対立し、葛藤し、結論を導き出しています。
たとえばテイルスは、SA1で
過去の弱かった己とむき合い、エッグマンに勝ちました。
ナックルズは、目的のために対立を辞さなかった。
エミーは青いネズ……おっと、
ソニックに似合う、強い女になりたいと思った。
ビッグは、なぜ逃げるのか疑問を抱き、
また嫌われたのではないかとおそれつつ、カエル君を追った。
ガンマは、生命と向き合った。
余談ですが、これらキャラクターの中で、
ガンマがいちばん重いテーマを背負っていてカッコいいと
いまでも強く思っています。
肝心の青いネ……いかんいかん、ついクセで(笑)、
ソニックは、一応はエッグマン・カオス打倒のために
対立しています。

重要なのは、サブキャラの活用。



物語づくりの基本その3は、
『無駄な演出やキャラを出さないこと』です。
シリーズで秀でているのはティカル。
全キャラに過去やその様子をかたりつつ、
ヒントボールとしてサポートもしていました。
ひとり(人じゃないですが)2役、
これは本当に考えたなぁと思います。

ソニックバトルでいえば、エメルです。
彼は物語に必要不可欠な存在であると同時に、
多くの対立や葛藤を乗りこえました。
ロボットのくせに感情があり、個性がありました。
彼が操作キャラだったこともあり、
ユーザーのほとんどは感情移入ができたと思います。





キャラ受けとは、そのままの意味です。
物語やゲームの内容そっちのけで、キャラのみを見ること。
では、何をさして『キャラ受け』というのだろうか?



今までに『物語づくりの基本』を3つ語ってきました。

@対立。
Aキャラクターの葛藤や成長。
B無意味な演出やキャラは出さない。


名作といわれている作品、たとえば文学などは
上記のものが、かならず含まれています。
ふくまれていない作品はまずないです。
しかも、どれもが『ただ何となく葛藤している』のではなく、
意味があって葛藤したり、必要だからキャラクターが登場します。
さて、今の青いネズミ君はどうでしょうか?



目的を果たしたのに、なぜか召喚されたお銀ちゃん。
まあ、時空がゆがんだからどうのこうの、と言っていたが、
カオスエメラルドだけが必要なら、
お銀ちゃんを召喚する必要はないと思います。

たとえば、メッフィが
『あのときテメェが青ネズミをさっさと殺しとったら、
 もっとはよ世界滅ぼしとったんじゃボケェ!!』
と憎んでいて彼を召喚した、とかならわかりますが、
そういった描写は一切ありません。
不要であればお銀ちゃんの存在を無理に入れる必要はないですし、
描写不足という中途半端なことをするのなら、
最初から出すべきではありません。
というか、プロがすることではないと思います。

こういった
『不要なのにわざわざキャラを強引に入れる』
行為こそ『キャラ受け』と自分は思っております。
美形ネズミやら動物やらを入れすぎると
『狙いすぎ』といった声がかかるのをおそれ、
ストームやら……まあ、今となってはビッグやらを
強引に入れたのではないでしょうか。
しっかりしたストーリー、しっかりした演出さえあれば、
そういった『ごまかし』は不要ですし、
『一般』ユーザーも、きちんとついてくるはずなのですがね。

とくに顕著なのが、ソニアド2の黒いネズミ君でしょう。
彼の登場でシリーズ崩壊した、という話も聞きましたが、
しかし、このSA2でかたられた彼の葛藤は、見事なものでした。
そしてこの物語でも、
各キャラがきちんと理由をもって意味のある対立をし、
最後はそれぞれが変化(成長)して終わりました。

……ここで終わっていれば問題なかったのですが、
性懲りもなく彼の人気を利用して続編が出ましたね。
後付けらしい、いい加減なストーリー。



これこそキャラ受けの良い見本です。

そんなに狙いたいのなら、
ゲームでなくても良いと思います。
っていうか、生みの親が今ごろ草葉の陰で泣いてるぞ。
わが子が無能に陵辱されるのを、
黙って見ていなければならないのですから。
それを見てたのしむキャラ受けファンのおかげで
無能は調子づき、
任天堂にやっと追いつきかけたのに
転落しましたからねぇ(笑)

まあ、それはともかく。
ではヒトデ……もとい、ドゥームで見てみましょう。

ヒトデ→50年後、カオスエメラルド集めといてねん♪
(究極生命体を生む技術とヒマがあるなら、自分であつめろアホ)
プロフェッサー →あれ、何でコイツと
    手ェ組まなきゃいけないんじゃ?

(理由らしき理由が見つからない)
その他キャラクター →え〜〜〜っと、
    オレらが協力しなきゃいけない意味あんの?

(黒ネズミに協力せずとも、個々で動けばすむ話)

ヒトデ君。お前、それだけ部下がいるのに
なんでカオスエメラルドの1つ探し出せへんの? 無能なんすか?
生命を生み出すほどの技術力があるのに、どこまでボケてるんすか?

プロフェッサー。
もしその技術力を利用してマリアの病気をなおすつもりなら、
究極生命体のキャラ受けのドアホを生み出さずに
直接『マリアを治してくれ』と言えばすむ話だ。
生命を生み出すことができるということは、
遺伝子操作ができるということだ。
遺伝子をあやつれるなら、それぐらい簡単だろう。

その他キャラクターたち。
……お情け、ですか。
だって、いてもいなくても話が進みますもん。
一定の枠にとらわれずに、やってみるがええ。
話をつなげようと思えばできるはずです。





最後にワルアドにすこし触れます。

世界がパックリと裂けてしまいましたね。
しかし、
それでも世界が平穏無事なのはどういうことか?
『お前のせいだ!!』とゆびを指す者がいなければ、
食料や水不足などで苦しむ人々もいない。
またそれらをめぐって争いの1つ起きない。
あなたたち、本当に人間なのですか?
自分は大地震を経験したが、
真っ先にほしいと思ったのは
食べ物と水と毛布だったぞ。

で、肝心の主人公たちは
無力な人間たちにさげすまれ、苦しむ姿すら見せない。
ただ世界じゅうを楽しく旅行しているだけ。
今のクソニチとキャラ受けファンとの関係に酷似。
アホにしか見えない。
世の中は民主主義の国だらけではないし、
腐敗した国、貧困であえぐ国、ゆたかな国、
さまざまあるはずです。
しかし、実際に走っているのは
豊かな国ばかり。
都合のわるい国や地域はスルーですかそうですか。

そう、まるで都合のわるいことは一切かくしてしまう、
どっかの民主主義(笑)国家のようですね。

何よりも問題なのが

世界じゅうを『旅行』しなければならない

明確な『理由』が見つからないこと。


ハッキリ言えば、
ジェット機で世界じゅうを飛び回ってもいいんですよ。
世界がパックリ割れてしまった上に泳げないのだから、
むしろ飛ぶほうが楽なんじゃないですか?
『なぜ地べたを走らねばならないのか』
理由がわかりません。
青ネズミだから?
それは理由にはなりません。
青ネズミだから、という理由なら、
べつに黒いネズミだろうがコギツネだろうが、
誰でも良いことになります。
こういうのを無意味な演出というのです。





ライダーズシリーズは、
お粗末すぎてお話にもならないので割愛します。
どんな話をつくれば良いのか、必要な演出やセリフは何か、など
まったく考えていない糞シナリオ
とだけ言っておきます。
ラッシュシリーズも同様です。
あのな、

ちょんまげネコ女がいなくても

話がつながるのですよ。


あとで取ってつけたような『皇女』設定。
帝国の政治はどうなってるんですか?
っていうか、あなたの年齢だと、
もう政略結婚を考えないといけないのではないでしょうか?
隣国や支配国の叛乱などは大丈夫ですか?
ちょっと考えれば、子どもでもわかることですよ。





以上の点からして、最近のシリーズは
練りこまれていないキャラ受け糞シナリオ
だということが、わかっていただけたのではないかと思います。
自分も視野がせまいが、
クソニチは自分以上に視野がせまい。

これだけはハッキリと言いきれます。
したがって、
お粗末なシナリオゆえに
キャラクターへの感情移入ができないため、
今の青ネズミシリーズのキャラクターには魅力がない

と言えます。

各キャラの性格にしてもそうです。

お銀ちゃんとナッコ、
熱血漢でだまされやすい点が非常に似ています。
ソニヘでは、技まで似ていましたね。

ストームとビッグ。違いがわかりません。
あえていえば、怒るか怒らないか、ぐらいか?

黒ネズミと、ちょんまげネコ女。
性別と外見がちがうだけ。中身はほとんど一緒。アホ。

ホワイトデビルとウェーブ。ほとんどコピー。

物語のヒロインたち→姉妹ですか?
   CGも使い回しでしたね(笑)

そういや、チャーミーとエミーも似ているな……。

ほ〜〜〜ら、似たモンばっかやろ?
キャラ受けばかり考えているため、
個性をつけることができていないからです。

個性をつけることができないなら、
最初から新キャラなど作るなと言いたい。
多くのキャラを作るには、すぐれた観察力が必要です。
知識が必要なのは当然のこととして、
すぐれた観察力がなければ、
多くのキャラを作り管理することなど絶対にできません。
できるものならやってごらんなさい。
もしできたら、司馬遼太郎氏を越える偉大な小説家になれますよ。

以上の点からして、

現在のクソニチは

昔のソニックシリーズにくらべ、

キャラ受けという邪な考え以外、

持ち合わせていない


ことになります。
はたして、そこにハリネズミたちに魅力があるのでしょうか?
あるなら教えてほしいものですね。

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