ソニックライダーズ・レビュー。 byナマゴワクチン。 ネタバレもクソもあります。たぶん。 @操作性・システム ★★☆☆☆ (2/5) スライドからのダッシュのとき、 『確実に真横に入力』しなければならなかったり、 カメラ調整とキャラの向きの調整が一体化しているために 思うとおりに、なかなか走行できない。 とくに前者は非常に厄介でして、 ほかの3D作品をあそんでいたらわかると思うが、 カメラワークに合わせて入力しても ユーザーの思うとおりに走れない、 つまり、カメラがやや斜め右をむいていたら、 たいていのユーザーは斜め右を入力するとおもうのだが (無双やアサクリ、GOWが良い例ですな) なぜか、このゲームはちがう。 わかりやすくいえば、90年代ぐらいの格闘ゲームに近い。 確実に入力しないと技が出ないSNKの作品に近いですな。 そう、これはシステム面でも古くさい部類で、 ハッキリ言えば目新しいものが何もない。 SA2のような『明らかな進化』は見られず、 むしろ退化している印象がある。 また、 カメラの動きがキャラより遅く、 これはこの作品以降、まったく改善されていない。 その場でL&Rで完全停止し、2〜3周ほどその場でぐるぐる回って、 (スティックを右か左に倒すだけ。その場で回るだけでいい。) スティックをニュートラルにしてみましょう。 キャラが止まったあとにカメラが追いつき、やっと停止するはずだ。 また、カメラがキャラに追いつき、アップにして映るまでにも けっこう時間がかかる。 わかりやすいのはメタルシティの、ゴール手前のコーナーだ。 早めにスライドダッシュしてみるといい。 カメラがキャラにむかって突撃していく(笑)のがわかるだろう。 カメラのせいで操作が狂い、ストレスがたまる。 やり込めばやりこむほど作りこみの甘さが露出し、 このゲームの欠陥が浮き彫りになってくるのだ。 また、このゲームで非常に厄介なのは いっこうに改善しないランダム制度である。 これも、この作品以降はまったく改善されていない。 それはともかく、この作品で顕著なのはワールドグランプリである。 クリアしてからでないとルールの変更ができない ことが最大の欠点です。 つまり、ステージごとに手に入るアイテムはすべてランダムで、 運がわるいひとは、テクニックがあってもクリアできない 作品となっております。 幸運がなければ、このゲームがクリアできないどころか、 走行の阻害となるランダム制を取り外す ルール変更すらできず、救済措置となるものがない。 こういった要素も、 この作品以降はまったく改善されておりません。 操作面でいえば、 スティックを回さねばならない箇所が多いのも気になります。 アイデアはみとめるが、 幸運がないとクリアすらできないランダムと劣悪なカメラワークで、 つねに全力で回さねばならないユーザーの気持ちを、 考えたことがあるのかね?(笑) そのためにヘタれたスティックをどうすればよいのか、 考えたことがあるのかね? 当時から地球環境によろしくないぞ。 個人的にトリックもめんどくさいです。 プレイのたびにそれを決めねばならず、 後々になってトリックを決めるのも面倒になり、 決めるトリックも限られてくるため、 面白みもなにもありません。 キャラクターだけを観ることを楽しむゲーム、という印象があります。 まあ、実際そうなんですが(笑) 難易度とか、いつになったら理解してくれるのでしょうか? もうひとつ気になるのが、リングの獲得判定である。 『リングカプセルの中心』に、『キャラの体が触れなければ』獲得できません。 この作品以降、改善されていないぞ! 逆に、タービュランスの当たり判定は異常に広く、 どちらかといえば前者のほうを広くし、 タービュランスを狭めるべきだと思いました。 理由として、タービュランスに乗ると走行速度が異常に上昇するため、 エアを回復しつつ追いつくことが容易になるからです。 あとひとつ矛盾におもうのが、 ボードで浮き上がっているのに なぜか足場のわるいところを走ると影響が出る ことでしょうか。 減速したり、滑りやすくなったり……なんで? どうして?? ギアって浮いているんじゃないんですか??? ムダに多いギアも気になりますね。 性能はどれもさほど変わらず、 使えるギアはかぎられているため、 こんなもんに注力するぐらいなら、 ステージを増やすとか、劣悪カメラワークを何とかするとか、 山積みの課題を処理しろよ、と思います。 サターン版に引っ張れずに悔やみ、そして出された『R』がありますが、 こちらもカメラワークに癖があるものの、 こちらのほうが新鮮に思えてしまう。 自走していますし、余計なシナリオもなければ、 『ゲームをしている』感覚がありますからね。 Aグラフィック ★★★☆☆ (3/5) CGが美しいか否かということは気にしません。 したがって、そういった見た目で評価は下しません。 安心しろ、文字はデカい(笑) だからね、世の中にはニーアっちゅうゲームがあってね……。 CGはキレイなほうだと思います。 OPのアニメーションには好感がもてました。 しかし、例によって例のごとく(笑)、 背景と同化する敵(エッグファクトリー)や、 チッカチカ光る道にタービュランスで視界をさえぎられ、 劣悪カメラワークでカーブ先の小さな障害物が見えなかったりと、 工夫してほしい箇所が多々あります。 B音楽 ★★★☆☆ (3/5) まあ、普通じゃないでしょうか? 当時の自分は今のように洋楽にハマってなかったので、 それを考慮して評価しています。 今なら★2つです。 派手なだけでツマラン曲が多く、 何度も聴くと飽きてくる。 19時間(笑)もおなじ曲を聴けるかといえば、 自分は『NO』と確実にいうだろう。 また、なぜかクソニチが大好き(笑)な、このランブルビー。 あんまりうまくねぇんだよ。 今回の音楽は テクノ・フュージョン・トランス・ハードコアなどの いわゆるダンス系の曲なんですが、 セガと仲のわるいコナミとくらべると 質がよくないと思います。 冒険せずに、最近はあまりさえないHR系(笑)で 良かったのではないでしょうか。 だいいちね、 アレンジもクソもねぇ曲を使いまわす というのは感心できませんな! それで音楽にも定評がある(笑)とか、 笑わせないでください。 それ、何のギャグですか? Cボリューム・バランス ★★☆☆☆ (2/5) 『いちど電源を落として、 すぐに再開したくなるほどの中毒性があるか?』 と訊かれると、『NO』と答えます。 ボリュームはなく、物足りない。 ステージ数が圧倒的にたりません。 SAシリーズと比べても一目瞭然。 ボリューム不足をおぎなうためのミッション も、ハッキリ言えば使い回しで、 それなりのバランスを調整しているのは評価できるが、 逆にいえば慣れれば誰でも、いつでもできる内容のものばかりで つまらないです。 つかい回し商法は飽きました。 バランスは、上記でのべたので省略します。 かなり悪いと言って良いでしょう。 まあ、1作めなので これは甘めに評価しておきましょうか。 といっても、 クソニチが改善しない ため、無意味なんですがね。 とにかく露骨な時間かせぎの作業ゲー的なものが多く、 これを喜んでプレイするひとは少ないでしょう。 ストーリークリア、ワールドグランプリ、ミッション、ギア集め、 ……ぐらいじゃないでしょうか? あとはタイムアタックをするぐらいです。 ボリュームもバランスも良くないです。 Dストーリー・キャラクター ★☆☆☆☆ (1/5) お粗末です(笑) いや、もうこの一言ですむんじゃないですか? もうね、語るほどでもないですよ。 こんなシナリオが世界に通用するなら、 世界なんて大したことないと思いますよ。 各キャラクターも感情描写などがすぐれているわけでもなく、 一部のファンのために用意してやったマスコットでしかない。 何のために存在しているのかよくわかりません。 しかも続編になって矛盾がつぎつぎと出てきたために 余計に彼らの存在意義そのものがわからなくなってきている。 ギャグにしては寒くて笑えず、 シリアスにしてはシナリオが糞すぎて、恥ずかしくて観てられません。 もうちょっと本を読むほうがいいと思うよ(笑) トータル評価 55/100 これでも、かなり甘い評価だと思います。 まあ、これは剣ソニ(笑)のような一部の特定のファン『だけ』に 媚びいる前の貴重な作品ですし、 当時は自分も盲目だったこと、 そしてとくに音楽に関しても無知だったため、 そういった反省点なども考慮して、この評価にしました。 作業的な部分が非常にめだつ ボッタクリ作品。 というのが個人的な印象でした。 圧倒的なボリューム不足、他社を圧倒する(笑)馬鹿シナリオ、 そして他社の3Dだと考えられないようなシステム。 露骨すぎる時間かせぎの作業がてんこ盛り。 正直いって、このゲームが思ったほど売れなかった理由が ちょっとわかった気がしました。 ストーリークリア、ギアあつめ、ワールドグランプリ、ミッション…… あと、やることといえばタイムアタックぐらいですか。 が、ちょいと待ちたまえ。 糞ランダムや劣悪カメラワークで遊びたいと思うか? ただでさえ冴えない音楽や脚本でウンザリしているのに、 その上に襲いかかってくるのが作業要素と嫌がらせですよ? そら、走りたくもなくなりますって。 カッコ良さを前面にだしたかったけど、 やってくうちによくわからなくなってギャグ化し、 結果的にどっちつかずになって中途半端になってしまった クソニチのやっつけ仕事 という感じのゲームです。 これやシャドゲあたりから、おかしくなりはじめたんですよね。 で、 これ以降から改善せずに クソニチがお気に入りのキャラ受けファン『だけ』に媚びいる姿勢を観ていると、 もはや名作は絶望的 としか思えなくなってきますね。 クソニチお気に入りの一部のファンには、 クソニチは現在も媚びつづけています。 生みの親たちは、草葉の陰で泣いているでしょうね……。 『こんなはずじゃ、なかったのに……』 しかし、そう思って失望しているユーザーが 国内外にいることもまた事実です。 |